ようやく荘子を読み切った
自分は老子の無為自然の考え方が好きである。老子は古代中国の諸子百家の道家というものに属していて、他に荘子という思想家がいる。老子と荘子を合わせた思想が老荘思想と言われ、道家の中心となっている。
老子は短い文章が多いので、これまでに何回も繰り返し読んだけれど、荘子は内篇、外篇、雑篇があり文章量も多いので、通して読めていなかった。しかし、時間がたくさんあり、最近今の生き方に迷いが生じているので、先人の知恵を借りようと通読することにした。
荘子は老子に比べて逸話が多く、当時の国名や人物がたくさん登場していた。世界史は高校の時に勉強していたけれど、中国の歴史についてはあまり得意とは言えなかった。荘子を正しく理解するためには背景となる基礎知識も必要だと感じた。
荘子の言葉はとても貴重なものが多いだろうけれど、理解力の乏しい自分にとって老子ほど心に残るような言葉はあまり無かった。しかし、何回も読み続けることで本当に大切なことが読み取れるときが来るかもしれない。また時間ができたら、じっくり読んでいきたい。