FIREを目指す丸刈り薬剤師の雑記帳

34歳でセミリタイアした薬剤師が考えたことを気分の趣くまま記録します。大体はどうでも良い事を書き連ね、時々役に立つか分からないマニアックな記事を書いています。過去と同じ内容の記事を書くこともあるかもしれませんが、どうかご容赦願います。また投資についての記事もありますが、投資判断については自己の責任において各自判断してください。

やっぱりテレビは要らない

部屋にテレビはない。災害時に情報が入るよう手回し発電できるラジオはあるけれど、まともに聴けるチャンネルのは数局しかない。それでも夕食の時に聴くことはあり、楽しむこともできる。

先日よく観るYoutubeチャンネルの話になった。自分がよく観るのは小屋暮らしやDIY関連、投資関連の番組が多く、あまり関心がないだろうと思っていたけれど、案の定その通りだった。他の人がよく観ている海外旅行関連の番組だった。その人は絶対知らないだろうと前置きしていたけれど、それは自分が一時期よく観ていたことがあり、それは知っていることを伝えたところ、思いのほか話が盛り上がり、なかなか良い暇つぶしになった。

最近になってテレビに出ている芸能人の動画が増えてきた気がする。執行猶予の期間を終えた清原和博が久しぶりに男気ジャンケンしていたのはとても衝撃的だった。芸能界はとても厳しい世界なので、注目されないことには収入がなくなってしまう。テレビ番組は放送数が限られているけれど、Youtubeにはそのような制限がない。インターネットに繋がっていれば、アカウント登録して動画をアップロードすれば、すぐ自分の存在を発信することができる。今までテレビに出ていたことだけのことはあって世の中の流れを読むことには長けていると感じた。

テレビの世界から芸能人という商品がインターネットの世界に流出しつつある今、テレビの必要性はますます薄れてしまった。大学の時に一人暮らししていた時もテレビを置いていなかったけれど、アルバイト仲間や当時の彼女から強く迫られて狭い部屋にテレビを置く羽目になった。しかし、今はテレビがなくてもYoutubeの番組で話を膨らませることができた。しかも、時間の制限はないので、好きな時に観ることができる。観る時間に制限があり、広告も省略できず、情報の質も疑わしいテレビはますます不要に感じた。

インターネットによって情報の格差が無くなってきた。それでは何が格差を与えていくのだろうか。それは自分自身だと思う。いくら良い情報があっても適切な方法で見つけて、利用し行動につなげていくのは自分自身だからだ。Google検索でも正しい検索ワードを入力しなければ適切な情報を得ることはできないし、YoutubeでもAIの勧められるがままにおすすめ動画を観ていると正しい情報を選択する力が弱くなってしまう。そして、何よりも得られた情報から行動に移さなければただの頭でっかちになってしまう。

自分もよく注意して振る舞っていかなければならない。

これからが本当の勝負

新しい職場に転職してから1ヶ月が経った。

最初は会社独自の業務に慣れるのに苦戦していたけれど、徐々に余裕を持って対応することができるようになってきた。しかし、時間が経ってくると周りに相談をするのが少し難しくなってくる。仕事上のブラックスワンにはまだ遭遇していない。くれぐれも気になることを自己判断だけで乗り切ってしまわないよう気持ちを引き締めていきたい。

そして、シフトも夜型から朝型に変わる。個人的な事情があり、無理を言って夕方に帰ることができるようにしてもらった。とても感謝している。その代わり忙しい曜日に入ることになったので、そこは持ちつ持たれつだと思って頑張ろう。いずれにせよ2日働いたら休日があるので、大きな負担にはならないはずだ。

労働時間外の生活習慣も変わる。時間的な余裕は十分にあるはずだから、もう必要以上に食材を買い込んだり、作り置きをしないよう気を配っていきたい。

そういうわけでいろいろな意味で今月からが本当の頑張りどころだ。朝は忙しいことが多いだろうけれど、夕方には解放されるので、その希望を糧に頑張っていこう。

夏の疲れ?

なんだか頭が痛い。ここ2,3日朝晩の気温が急に下がってきたからかもしれない。
それでも体温を測ったら35.4度しかなかった。これは良くない兆候である。
体温が下がると免疫機能が低下するからである。
食事の支度が面倒で空腹感もあまり感じなかったので、休日はあまり食べずに過ごしていたからかもしれない。
暑い日が続いていたので、ご飯を温めずに食べていたのも良くなかっただろう。
身体も全然動かしていない。考え出すとたくさん問題が浮き上がってくる。

とりあえず葛根湯を飲んで様子を見てみることにする。

GPIFの内部収益率

日本の年金積立金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は運用残高が150兆円を超える世界最大級の年金基金である。65歳以降に受け取る年金額に影響を与える可能性があるので、あらゆるメディアからとても注目度されている。業務概況書では各年度の収益率や収益額、累積の収益額などが公開されているけれど、現金の収支から算出される内部収益率は公開されていない。そこで今日はインターネットで入手できる2010年度から2019年度の10年について、業務概況書に記載されている国庫納付・寄託金の増減等から現金の収支に関わる項目を抽出し、各年度の収支から内部収益率を計算してみた。

収支の解釈については以下の通り。
運用資産額(2009年年度末)(a):2010年年度年始における資産額。これを初期投資額と仮定し、支出とする。
借入金償還・利払い(b):投資収益を下げる費用と解釈し、支出とする。
寄託金の受入れ(c):投資元本への組入れと解釈とし、支出とする。
年金特別会計への納付(d):投資収益の回収と解釈し、収入とする。
寄託金の償還(e):投資収益の回収と解釈し、収入とする。
運用手数料等(f):投資収益を下げる費用なので、支出とする。
運用資産額(2019年年度末)(g):2019年年度末における資産額。これを全て現金化したと仮定し、収入とする。
収支(-a-b-c+d+d-f+g):各年度におけるキャッシュフロー

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表より2010年から2019年の内部収益率は3.98%となった。2012年から2015年にかけてアセットアロケーションが国内債券66%から株式50%に大きく変わった過程がある。大きな資金を動かすとそれで市場が大きく動くこともある(国内債券を安く売り、株式を高く買ってしまう)ので、その中で4%近い収益を出せたのは、決して悪いことではないと思う。

 

一方で業務概況書に記載されている収益率とも比較してみた。

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内部収益率と比較して、あまり大きな差は無かったけれど、そこに大きな意味はない。
年始の資産額に比べて1年間の収益額が大きくなり、収益率が大きくなっても、それで良かったと言えるだろうか。その収益は年度の途中で追加された投資によるものであるかもしれない。絶えず現金の収支が伴う投資の収益は年始の資産と1年間の収益額だけでは判断できない。

愚直に現金の収支を追っていくことで正確な投資収益を測ることができるのだ。今後は毎年業務概況書をダウンロードして、内部収益率を計算していくことにしよう。

足し算の世界と掛け算の世界

毎年100万円貯金できる労働者がいるとする。1年目の貯金額は100万円で2年目は200万円、3年目は300万円、そして10年目は1000万円である。貯金額が1年目から2年目の間に100%増加した。2年目から3年目は50%の増加率である。しかし、10年目から11年目の増加率は10%、20年目から21年目は5%、40年目から41年目は2.5%と徐々に増加率が下がっていく。これが足し算の世界である。問題は、病気や怪我で動けなくなると貯金額は全く増えなくなってしまうことである。

次は1000万円の余剰資金があり、これを配当再投資型の株式インデックスファンドに投資したとして複利で年間平均4%の収益が得られるとする。税金や手数料は考慮しない。1年後は1000万円×1.04=1040万円となり40万円増加するけれど、この収益は前の貯金額の半分に満たない。2年後は1040万円×1.04=1081.6万円となった。昨年の40万円の増加と大して変わらない。では10年後はどうなるだろうか。1000万円に1.04を10回掛け算して約1480万円となった。20年後はその1480万円に1.04を10回掛け算して約2191万円となった。そして、40年後はその2191万円に1.04を20回掛け算して約4801万円となった。これが掛け算の世界である。この40年に行ったことは1年目に証券口座に入金し、買い注文を出しただけである。あとはほったらかしである。特定口座であれば税金の計算も自動化されている。しかし、株式市場は甘くない。毎年必ず4%増加することはなく、年10~20%程度の増加が何年も続く時期もあれば、1年で50%以上減少することもある。収益率はとても不規則なのである。これは投資家が負っている不確実性である。そうなると1000万円の投資が500万円を超える損失となる。これは投資額がいくらだろうと変わることはない。100万円の投資なら50万円以上の損失、5000万円の投資なら2500万円以上の損失である。これも掛け算の世界の特徴である。しかし、10年単位の長期投資であれば損失はほとんど出ないという仮定のもと計算を行った。

40年間労働を続けて毎年100万円を貯金し続けた労働者は4000万円の貯蓄ができる。一方40年間1000万円を株式インデックスファンドに投資した投資家は4800万円に増やすことができる可能性がある。

これでは不公平な比較かもしれない。それでは1000万円貯蓄出来た10年目の労働者が30年間株式で運用したとするとその1000万円は約3243万円となる。そして、労働は辞めずに11年目から40年目まで30年間貯蓄を続けると3000万円貯金でき、株式の運用額と足しあわせると6243万円を蓄財できる。これなら老後の心配も減りそうだ。

増加率を下げないための手段としては昇給による給与の増加や節約による支出の減少がある。新入社員に自己投資を勧めるのは、労働による時給単価を上げて、貯蓄額を増やすためだからだと思う。しかし、昇給というのは今の時代、望むのは難しい。仮に上手く昇給していったとしてもいずれ増加率の減少という壁にぶち当たってしまう。やはり誰もがいずれは掛け算の世界に足を踏み入れなければならない。そのためにはまずは正しい知識を身に着けなければならない。短期売買を煽る雑誌ではなく良書(中には分厚い物もある)を根気強く読み、いち早く市場に参加するのである。

 

思いのほか長文になってしまいました。ここまで読んで下さった皆様に感謝しています。