就職したけれど、本業にはあまり身に入らなかったので、お金の勉強に没頭し、1年半経って初めて株式を購入した
大学を卒業し仕事をしてみたけれど、初めての職場は大学の時に勉強した知識はあまり必要なかった。就職1年ぐらいで大体のことは覚えて日常業務をそつなくこなせていた。就職した会社はあまり大きくなく、大して人徳もないのにいずれは出世して取締役になるのかなぁ、とぼんやり考えていた。会社を経営するとなるとお金に関する知識は必須となるので、本業とはあまり関係がない簿記や経営のことを図書館で本を借りていろいろ勉強した。大学2年から家計簿をつけていたけれど、就職後勉強した複式簿記の考え方はとても興味深く、複式簿記を自分なりにアレンジして家計簿の書き方を複式簿記のようにした。そのあたりに「金持ち父さん・貧乏父さん」に書いてあったキャッシュフローの重要性が少し理解できた気がする。その後、続編の「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」を読んで、資産形成のさらなる重要性を知った。同じ仕事をしている人とは全然違うことをしているというのも面白く感じ、パソコンに向かって株式投資についてもいろいろ調べてみたりした。
株式を初めて買ったのは就職して1年半ぐらいが経ち、ある程度の貯金ができたころである。買ったのは任天堂(7974)である。ポケモンやマリオなど自分が小学校からおなじみのキャラクターに親近感を感じ、長期の株価推移、配当利回りを調べたりした。20年保有していれば損はしないだろうと今から思えば薄弱な理由付けで購入した。しばらく大きな価格変動はなかったけれど、新しいゲーム機の発売延長があり、1日で大きく価格が下がってしまった。それ以来、仕事中から寝る前まで本当に任天堂に投資して良かったのかと自問自答を繰り返し、3か月が経った。
その後その後初めての配当を受け取り、価格が元に戻ってきたので、配当を入れて損がほぼなくなったところ売ってしまい、初めての株式投資が終わった。
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