お金の考え方に関する本の記録
内容の理解はともかく、一度は通読した本を読んだ順番に覚えている限り記録しておく。機会があればまた読みたい。
労働だけで豊かな人生を送ることは難しい。負債を資産と勘違いしないよう十分注意すべき。資格は資産ではない。寝ていても自分の懐にお金を入れてくれる資産を多く持つべき。
ナニワ金融道 全19巻完結 [マーケットプレイス コミックセット]
人間はお金に関することになるとどんなことでもしてしまう。道徳も大事だけれど、まずは法令や契約を守ることが優先される。正しい知識とそれを運用する力強さがなければ、愛するものを守ることができない。
生身の人間がシステムになってしまうSクワドラントは悲惨。
自分にはEクワドラントに属し(定期収入と維持し、割安に社会保険に加入)つつ、積立投資を用いてIクワドラントの利益を享受するのが適している気がする。
偽物のお金持ち:資産のように見える負債(持ち家、貴金属や高級車など)をたくさん保有。高給を維持できなくなれば破たんする。
本物のお金持ち:真の資産を数多く保有。資産を持っているからお金持ちになったのではなく、お金を使わないから自然とお金や資産を多く持つことになった。
筆者から見た日本の就業習慣は異常。
イノベーションのジレンマ 増補改訂版 (Harvard Business School Press)
優れた大企業は顧客の要望に応え続けることで、新技術をもつ多くの中小企業に対処しきれず、最終的に古くからの顧客が新技術に乗り換え、破滅の道をたどってしまう。
人間この信じやすきもの―迷信・誤信はどうして生まれるか (認知科学選書)
誤信の生まれ方と維持について説明。特に重大な決断を下す場合は直感に頼り切らず、可能な限り客観的なデータを収集・記録するべき。
株式市場の歴史を200年のデータを用いて検証。株式は数年単位では大きく上下するけれど、数十年単位ではインフレに十分抵抗することができる。小型割安株が市場平均を上回るけれど、小型成長株は市場平均を下回る。
株式の収益は、事業収益そのものではなく、市場予測と実際の結果の差から生じる。市場から期待されていなかったり先行きを悲観されている企業が好収益を得やすい。
投資とは元本の安全性を確保しつつ、適正な収益を得ること。大半の投資家は防衛的投資家に徹するべき。防衛的投資家でも個別株に投資するときは徹底した分析が必要。それを怠れば投機となる。自分にとって満足できる結果を生むことは簡単だけれど、市場平均を上回り続けることは想像以上に難しい。
お金を感情から切り離し、少しでも合理的に扱うための指針。お金に色を付けない。5年間の生活費を確保できたら、その他の資金を株式投資(低コストのインデックスファンドを推奨)に回すべき。
第2次世界大戦前後の世界を株式・債券投資などを絡めて解説。敗戦国でも株式は債券や現金の収益をおおむね上回る。極端な分散投資として片田舎に家を持ち自給自足の生活を送ることも有効な場合がある。
あらゆる成果に対して運と実力を分離して考察することは人間には困難。運を実力と勘違いして大きな勝負に出ると破滅する。
まぐれの続編のようなものだけれど、若干数学的説明が加えられている。金融市場で起こる出来事は極端な事象がほぼ起きない「正規分布」ではなく、極端な事象も想像以上に高い確率で起きる「べき分布」で説明される。資産運用においては大部分を安全資産とし、残りを不確実性の高い投資の集合体とするバーベル戦略を推奨。
筆者が金融から学んだことを自然現象や日常生活にも適用できることを説明。自然は個に対してとても厳しく、個の犠牲から集団の生存を確保しようとする。平均値が分かっていてもばらつきが大きければ、その数値には意味がない。
ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
ファスト&スロー(下) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
直感的思考の落とし穴の数々があらゆる実験を通して説明されている。意思決定には系統的偏りがあり、それらを知っていても解決されない問題が多い。しかし、その偏りを常に意識していれば、少しはましな決定を下せるかもしれない。人生を幸せに送るためには、できるだけ不幸な出来事を避けるように対策するべき。
投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識
積極的運用の手引書。20の教えのうち1つでも欠けると長期的収益は市場平均以下となる。自分には真似できないけれど、リスクに対する姿勢だけでも常に意識しておきたい。
ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
素人でもプロでも積極的運用で市場平均を実力で上回ることは難しく、長期間にわたり成果を維持することはできない。投資を趣味としない大多数の投資家は低コストのインデックスファンドに投資するべき。