人の良いところだけを見るようにしたい
人と接していると良いところよりも悪いところが目に付きやすい気がする。心理学のプロスペクト理論によれば、損失は利益よりも感情の度合いが大きくなる。損失が大きくならないようにするためには、良くない兆候を察知してそれに対処する必要がある。これは天敵から身を守るための防衛本能らしい。そういうわけで悪いところが見えやすいのは仕方のないことかもしれない。
人の悪いところを祭り上げて話の話題にすることはよくあることだけれど、長く続けていると人の些細な短所ばかり見るようになってしまう気がする。そして家族や友人など大切な人にも同じような視線を送ってしまうのではないかと不安になる。
すべてが優れている人はいない。まして自分なんかは休日は怠惰な過ごし方だし、ユーモアも筋肉も足りない。上司や先輩から言われたことにそこそこ忠実で会社にとっては便利な人に過ぎない。中途半端に真面目でドケチだから結婚は難しいのだろう。
今まで一緒に仕事をしてきた人たちの嫌なところはたくさんあったけれど、良かったところもある。田舎に住んでいる以上、別れた人たちと今後会うことは無いだろうけれど、そういう人たちの良いところは記憶に残っているのが不思議である。自分にとって都合のいいように解釈して良いところだけを真似していこう。