FIREを目指す丸刈り薬剤師の雑記帳

34歳でセミリタイアした薬剤師が考えたことを気分の趣くまま記録します。大体はどうでも良い事を書き連ね、時々役に立つか分からないマニアックな記事を書いています。過去と同じ内容の記事を書くこともあるかもしれませんが、どうかご容赦願います。また投資についての記事もありますが、投資判断については自己の責任において各自判断してください。

お金の単位

日本で生活するためには日本円が必要であり、米国株を現物で購入する時は通常米ドルが必要になる。幸い現在は手数料が若干かかるものの日本円から海外の通貨に両替する事が容易い。

しかし、アフリカや南米、東南アジアなど発展途上国が発行する通貨から先進国の通貨に両替するとなるとどうだろうか。日本円からその他通貨に両替する場合に比べて手数料が高くなったり、または両替する場所が極めて限られているかもしれない。

日本は20世紀後半に世界2位の経済大国となったけれど、不動産バブル崩壊以降、成長する兆しが見えず、21世紀の間に何位まで落ちていくか分からない。そのような状況で日本円がいつまで価値を維持できるか全く不透明である。

デフレ状況下で現金は王様であり、投資は愚か者がするものと笑われる。しかし、インフレは徐々にやってくる。そして歴史が動くときは急激に商品価格が上昇する。そんな時に日本円という単位がどんな意味を持つだろうか。日本円にまだ価値がある現在、手持ちの株式や外貨の時価を日本円に換算して名目上の損益を計算することに意味はあるかもしれない。しかし、インフレが進行し始めたら日本円換算による資産評価はあまり意味を持たなくなる。なぜなら、日本円そのものの価値が減り始めるからだ。それよりも大切なのは、資産増加率とインフレ率の差である。

そう考えると資産の評価は日本円や米ドルという絶対値よりも資産比率や増加率を表すパーセントの方が適切である気がする。しかし、言うまでもなく日常生活では価格は日本円での表示だから、購入価格を資産総額で割り算して計算するのは骨が折れる。困ったものだ。

また、インフレと株安が起きると個人ではどうにもならない。不動産を現物で持っていると良いかも知れないけれど、閉鎖的な市場で流動性にも欠けるから、着手する気にならない。海外REITの国内インデックスファンドも調べてみたけれど、株式よりも信託報酬が割高に感じたので、止めてしまった。