貯金額を聞かれたら
11年以上働いて、支出(特に住居費)を抑えて生活していたら、自分にとっては十分満足できる貯蓄ができた。そのおかげで週休3日の生活を手に入れた。転職時の面接では「管理薬剤師まで経験しておきながら、なぜ正社員を目指さないのか」と聞かれた。その時は素直に「自分の時間を大切にしたいから」と答えたけれど、相手は何かやりたいことがあるのだろう、と受け取ったらしい。確かにのんびりと自分の時間を過ごすということをしたかったので、間違ってはいない。
一般的には30代というのは部下を持ったり、職務上の権限が大きくなったり、給料も上がりやすくなるので、そういう会社員として良い時期にパートタイマーになるというのは、いかにも意味深である。
初めて今の職場に出勤した時、派遣社員の時にそこそこ稼いだことを伝えてしまったので、そのうちいくら貯金しているのか聞かれることがあるだろう。もしかしたら既に自分がいない時にいくら貯金しているのか予想し合っているかもしれない。
自分は表計算ソフトで家計簿をつけているので、具体的な資産額を把握している。しかし、大切なのは資産の絶対額ではない。今就いている仕事を辞めて給与収入が無くなったら何年生活していけるかが重要だと思う。これを求めるためには純資産額を年間生活費で割れば、資産が底を尽きるまでの年数を簡易的に求めることができる。正確にはインフレを考慮必要があるけれど。
もし、直接貯金額を聞かれたら、周りの人を教育する良い機会だと前向きに捉えて今の考え方について話してみたい。ちなみに自分の場合は、資産の中に株式も入っているので、インフレにはある程度対応できている。それを考慮すると少なくとも30年はやっていけると思う。相手に何か感じることがあれば、それが「ラットレース」から降りるための大きな動機付けになるかもしれない。
年収1000万円稼いでいても貯蓄できない人はいるし、年収300万円でも貯金できている人はいる。その違いは何か。それは日々の支出額である。年収300万円の人でも「自分が本当に必要としているものは何か」と常に問い続けていれば、無駄な支出は自然と抑えられ適切な貯蓄は可能となるのだから。
昨日は1袋9円のもやしを4袋買ったので、トマト缶をベースに安売りされていたえのきやナスなどを一緒に煮込んでトマトスープを大量に作ることにしよう。