やりたいことをたくさんやる生活よりも、やりたくないことをできるだけやらない生活を目指したい

自分が労働をしているの言うまでもなく生活費を調達するためである。もし、一生分の生活費が手に入ったら労働時間はできるだけ減らしたい。なぜなら、労働中は自分を充実させる時間ではなく、上司や顧客のために力を尽くす時間だからである。また忙しくなると、自分の本心とかけ離れた動きを求められるからでもある。

自分は今までに生きてきた中で様々な失敗をしてきた。失敗の痛みを二度と味わいたくないので、可能な限り失敗を避ける生活をしてきた。しかし、失敗を避けようと注意をしているとむしろ失敗しやすくなるということを言われた。逆にやりたいことや楽しいことを考え続け行動に移しているとそのことが実現しやすくなることも言われた。

その意見は確かにその意見は正しいかもしれない。悪いことを考えることが良いことを考えることよりもたくさんあると精神的な満足度としては合計すると悪い方に傾いてしまうことも考えられる。プロスペクト理論を考慮すると損失の感情的苦痛は利益の感情的快楽の倍以上なので、実際よりも大幅なマイナスとなりそうだ。

それでも自分は失敗を避ける生活をしていく。今までそのように生きてきた惰性の影響もあるけれど、大きな失敗を避けることで得られる精神的な満足かもあるかもしれないと考えているからである。大学受験を終えるまでは何をやりたいかということを考えてきたけれど、第一志望の大学に落ちてからはあまりそのようなことは考えなくなった。他人から見た自分は、とても味気ないように見えるけれど、自分が満足できればあまりそこから動きたくないと考える。

昔のように夢を追いかけることはしないので、今後大きな成功をすることはないだろう。でも、やっぱり自分は心穏やかに生きていくため失敗をできるだけ減らしていき、自分がやりたくないことを減らしていきたい。その中で何か面白そうなことを見つけたら、危険のない範囲で楽しんでいこうと思う。心穏やかな状態を保つことで、他人の成功を妬んだりすることなく、素直に喜ぶこともできるような気がする。