先進国や新興国の主な指数に投資する時の現地配当課税率を推定してみた
MCSI Kokusai Indexに連動する海外ETFにiShares MSCI Kokusai ETFがある。海外ETFのAnnual Reportには知りたいことが割と分かりやすく記載されているので便利である。e-maxis slimシリーズのインデックスファンドは安い経費率で助かっているけれど、運用報告書には自分の知りたい情報がないことがあるので、海外ETFのAnnual Reportを参照することがある。今回は現地課税率を計算してみる。
2018年7月31日付Annual ReportのStatements of Operations-INVESTMENTINCOMEに記載されているDividendsは$4,650,915+$15,697=$4,666,612だった。
一方Foreign taxは$188,662+$109=$188,769だった。
これは米国以外の税金であるので、日本の投資信託を利用する場合は米国でも現地課税10%が発生する。
2018年7月31日時点の米国への投資比率は66.3%である。
配当金も同じ比率で受け取ったと仮定すると米国での配当金は$4,666,612×66.3%=$3,093,963.756と計算され、米国での現地課税額はその10%の$309,396.3756となる。
先程のForeign taxと合わせると$188,769+$309,396.3756=$498,165.3756となり、これが現地課税額の総額である。
最終的に現地課税比率は$498,165.3756/$4,666,612=10.675%と推定された。
国によっては20%とか30%の現地課税が取られることもあったと思うけれど、この計算結果は意外に少なくてちょっと安心した。
似たような計算をEmerging Markets Indexについて計算してみたら($106,646,988-$17,290,898+$1,346,583)/($1,001,312,678+$802,018)=$90,702,673/$1,002,114,696=9.051%とこれも思いの外低く感じた。
そして、MSCI Kokusai IndexやEmerging Markets IndexにはREITが含まれていることを最近知った。いずれも全体の3%程度なので、比率としては決して大きくないけれど、株式とは異なる資産形態である。これにより良好な分散投資に繋がりそうだ。