FIREを目指す丸刈り薬剤師の雑記帳

34歳でセミリタイアした薬剤師が考えたことを気分の趣くまま記録します。大体はどうでも良い事を書き連ね、時々役に立つか分からないマニアックな記事を書いています。過去と同じ内容の記事を書くこともあるかもしれませんが、どうかご容赦願います。また投資についての記事もありますが、投資判断については自己の責任において各自判断してください。

効率的に投資しようとすると満足度が下がる?

投資を行う時に費用をしっかり把握しておく必要がある。株式投資では様々な投資方法があり、個別株、投資信託ETFが現在の主流である。それらを購入するとき配当や分配金があるか・無いかという大きな違いがある。通常個別株やETFは配当や分配金がある。一方、投資信託は分配金の無いものが存在する。その代表はe-maxis slimシリーズに代表されるインデックスファンドである。これらは通常保有する株式から配当があっても分配金を支払わず、株式の再購入に充てられる。しかし、一時期流行した毎月分配型投資信託のように保有する証券からの十分な配当があってもなくても分配金を支払い続ける投資信託もある。

合理的に投資を行う場合、税金をできるだけ払わないようにすることが重要である。分配金を出さないインデックスファンドの場合、配当は外国での現地課税を支払った後は国内での課税なしに再投資されるので、投資効率が良いとされる。一方、高い配当金や分配金を支払う個別株や投資信託ETFも根強い人気がある。通常配当金や分配金を受け取ったら、その年の課税所得となり税金が課せられるにも関わらず、である。自分も高い配当利回りや毎年増配し続ける株式はとても魅力的だと感じる。実際に5年ほどすべての株式を、景気に左右されず、増配を続けやすい生活必需品株に投資していた時期があった。それによって、定期的に配当金を受け取り、その時期になるととてもワクワクしたものである。しかし、それら配当金は課税対象なので、毎年確定申告をして追加納税をしていた。ふるさと納税や外国税額控除制度などの減税策を用いても還付金が発生するほど税金は減らなかった。配当金を受け取るというのは、投資に対する満足度が高くなるけれど、投資効率は悪くなることに繋がる。

一方、これから積み立てていく投資信託は分配金がない。投資の収益を確定するのは、投資信託を売却するときだけである。投資の目的が、数年先という短期的なものではなく、何十年先という未来のために行うものであれば、配当金は再投資するほうが効率がいい。再投資をするにしても、分配金なしで課税を繰り延べる方がさらに良い結果を出しやすいというのはこれまでの歴史が証明している。しかし、分配金がない投資信託は目に見える収益が途中では分かりにくいので、投資途中では満足度が下がるかもしれない。

結局、配当金や分配金を求める投資は満足度を、分配金をあえて求めない投資は真の投資効率を求めていると言える。分配金のないインデックスファンドに投資し続けるのには定期的な分配金以外の楽しみが必要である。それは「自分は合理的に投資している」という実感を確かめ続けることだと思う。そのために先日、運用報告書から仮想的な配当利回りや口数あたりの配当金を計算してみた。もしかしたら、他にも方法があるかもしれない。また今度いろいろ考えてみよう。