年金問題を前向きに考える
昨日借りた本でモシェ・ミレブスキー著『人生100年時代の資産管理術リタイア後のリスクに備える』の第1章までを読んだ。
序章では、企業年金が確定給付型年金から確定拠出型年金に移行していった経緯が書かれていた。アメリカでも平均寿命は長くなっているので、確定給付型年金では財源の管理が困難となり、退職後の年金は個人がそれぞれ管理できるよう確定拠出型年金になっていったらしい。
お金の扱い方は人それぞれが異なるけれど、確定給付型年金では個人が年金の給付に合わせた家計管理をしなければならない。また、インフレにもしっかり対応できない可能性もある。そういう訳で今後日本でも退職後の資産管理について同じような流れになっていきそうである。
しかし、確定拠出型年金の給付は不確実である。運用している金融商品が適切に収益を出してくれれば良いけれど、それは退職時にならないと分からない。そして、やり直すこともできない。結局、退職後の生活を充実したものとするためには自らの貸借対照表を正しく把握し、資産配分が株価変動や物価上昇などに対してリスク過剰になっていないか日々自問自答することが必要だと思った。