FIREを目指す丸刈り薬剤師の雑記帳

34歳でセミリタイアした薬剤師が考えたことを気分の趣くまま記録します。大体はどうでも良い事を書き連ね、時々役に立つか分からないマニアックな記事を書いています。過去と同じ内容の記事を書くこともあるかもしれませんが、どうかご容赦願います。また投資についての記事もありますが、投資判断については自己の責任において各自判断してください。

自分に海外ETFは使いこなせなかった

昨年11月にVIGという米国の増配銘柄だけ集めたETFを買った。

今年3月にコロナショックがあり、大分値下がりしたけれど、今は完全に元の株価に戻ってしまった。そして買い増すこともできなかった。7月の終わりには特定口座上での含み損がなくなり、やれやれと思い売却した。結局、日本を除く全世界株式のインデックスファンドに切り替えることとなった。

自分にとって海外ETFを使いこなせなかった主な理由は3つある。
まずは売買手数料。VIGはVOOやVTなどと違い買付手数料が無料ではなく、NISA口座でなければ買付手数料がかかる。一番良いのは分配金だけで生活できるようになることだけれど、それは難しそうだ。なぜなら為替はどう動くか分からない。より円高(過去60年で年率約2%の円高)が進み、米ドルで増配されていても円換算すると増配の恩恵を受けられない可能性がある。そこで売却が必要な時期がやってくる可能性がある。何十年もすれば売買手数料がかからなくなるかもしれないけれど、楽観視は禁物だ。こまめに売却を行うと手数料がかかり、それが自分の気分を大きく害してしまう結果となる。自分は課金されるあらゆることについて敏感なのである。
次は為替であり、これが行動を起こすのが億劫にさせてしまう。少しでも多く買い付けるためには多くの米ドルを購入することも確かに必要ではある。そういうことをグダグダ考えている間に株価は値上がりしてしまい、結局何もできずに買い場を逃してしまった。自分に株価と為替を考慮すのは重荷だった。
最後は確定申告の手間である。今後も働き続けるので、外国税額控除はある程度受けられるだろう。しかし、収入は以前に比べて少ないので、控除の額は限られ手間と効果が釣り合わなくなるかもしれない。雑収入となる為替差損益を考えるのも辛い。

以上の理由から、日本円から海外株式に直接切り替えられるインデックスファンドに切り替えることにした。それにより余計なことは考えずに済み、手間も大幅に減る。売買手数料は基準価額に反映されるけれど、反対売買をする人がいればファンド内での売買は発生しないはずなので、気分はいくらか楽になるはずだ。来年の確定申告で配当所得や外国税額控除などの申告をした次の年度からは申告するべき内容が大幅に減る。今の証券口座は源泉徴収ありの特定口座だからだ。申告するのは生命保険料控除やふるさと納税ぐらいだろう。

初めて株式を買ってからもうすぐ10年が経つ。海外口座を開いたり、高配当株や配当成長株を追いかけてみたけれど、10年ほど前からある高コストのインデックスファンドにすら劣る収益しか得られなかった。一般的なインデックス型海外ETFすら使いこなせない自分はバフェット太郎氏の言う「クソダサい投資家」なのだ。
今持っているインデックスファンドは基本的に無分配型なので、配当は自動的に再投資され基準価額に反映される。必要なときがやってきたら必要なだけ売却すれば良い。
米国株は大分値上がりしてしまったけれど、新興国や欧州の株式はそこそこ割安な状態が続いている。インデックスファンドは成長株も割安株も含んでいるので、ある意味バランスが取れている。それにより気分も楽になる。

良い加減、投資のことはしばらく忘れて人生を充実させるために時間を使っていきたい。

 

 

長文ご覧頂き、ありがとうございました。